御覧。　御覧。　見て御覧。
彼の丘の上、　雲の上。
幾千億の　彼の星を。

眩き　輝き　死に絶えて
傾き　風向き　身に耐えて
鎮座し　審査し　拝受した。

そら。　そら。　取って来よう。
あの馬鹿の上、　黒の上。
勝手に繋げた　あの星を。


御覧。　御覧。　見て御覧。
其の雲の下、　山の下。
無数に蠢く　彼の日々を。

人な身　人波　人並みで
生きた餌　引立て　息絶えて
死んだ日　誤魔化し　生きてみた。

そら。　そら。　いってみよう。
あの阿呆の中、　赤の中。
勝手にくたばる　あの日々を。


御覧。　御覧。　見て御覧。
其のアレの中、　コレの中。
愉快に聴こゆる　あの中を。

権力　片手に　欲張りで
死守して　崩れて　息絶えて
結局　なんにも　残らない

用意されるは　大理石
中に篭るよ　象牙の塔
カードキーを　さあ　受け取って
今宵も　開始だ　議論ごっこ。

そら。　そら。　いってみよう。
堅物の中、　霧の中。
造形笑顔の　建物へ。


御覧。　御覧。　見て御覧。
コンクリの中、　小屋の中。
賑やかそうな　あの部屋を。

拒否しか　できない　能無しで
風刺が　得意で　自慢して
結局　なんにも　していない。

鍵を掛けては　嘆く声。
外を眺めりゃ　嘆く声。
持ってる権利を　さあ　廃棄して
明日も　明日の　風が吹く。

そら。　そら。　憑かれるぞ。
あの醜さに、　悲しさに。
うわべの努力の　みせかけに。


見ちゃいけません、と　言われたから
もう見ることすら　やめました。
僕は　人に　なりました。